有償ボランティア? 放課後児童クラブの職員募集で見かけた不思議な案内。児童クラブ職員の雇用が軽視されているならば問題です。

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたらSNSに投稿してください! 口コミ、拡散だけが頼みです!
 放課後児童クラブで働く人たちの雇用労働条件が厳しいのは周知の通りです。キャリア6年の正規職員(常勤職員)でも賞与込みの平均の収入が290万円と、300万円に届かない調査結果があります。この運営支援も、児童クラブの重要な使命を社会に広く知っていただくことで、その対価として児童クラブ職員の報酬をもっと増やしたい、ということを掲げています。ところが、児童クラブを運営する側が、職員の雇用条件を高めようとしているのか、なかなか理解に苦しむことばかりです。今回のブログで紹介するのは、その1つの例です。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。) 

<有償ボランティアを募集!>
 茨城県ひたちなか市のホームページ(HP)に掲載されている、放課後児童クラブ関連ページに、「公立学童クラブ放課後児童支援員(有償ボランティア)を募集しています」と題したページが掲載されています。内容をまとめたチラシも掲載されています。
PowerPoint プレゼンテーション
 概要を転記します。
募集内容:放課後の子どもの育成支援を行います。具体的には、子ども達の学習(宿題など)や遊びの支援や、基本的生活習慣に関する指導、健康管理及びクラブ室の環境整備等が主なものとなります。
活動時間:【有償ボランティア】平日:午後1時30分から午後6時30分のうち4時間~5時間程度/長期休業日:午前7時45分から午後6時30分のうち5時間~8時間程度/毎月第1土曜日、振替休業日、県民の日:午前8時00分から午後6時30分のうち5時間~8時間程度
 上記勤務時間のうち1時間単位で平日は週最大19時間までのシフト制としますが、夏休み・冬休み・春休みの期間限定での活動も可能です。
活動場所:【有償ボランティア】市内公立小学校、義務教育学校の学童クラブ/放課後児童支援員が不足するクラブ。
有償ボランティアの場合は、活動可能なクラブを複数ご登録いただきます。
要件等:健康で、子どもの育成に意欲がある方/子ども達と一緒に活動ができる方/有資格者歓迎(放課後児童支援員認定資格、保育士、教員免許等)/パソコンの基本操作ができる方歓迎
報酬等:【有償ボランティア】謝礼 1時間あたり1,076円(令和7年度)/その他 距離に応じて(2キロ以上の場合)交通費支給、傷害保険加入
(概要転記ここまで)

 チラシには、募集の職種として放課後児童支援員(有償ボランティア)と明記されています。それを見る限り、市が募集しているのはやはり「労働者」ではなくて「有償ボランティア」と私には理解できます。
 なお、茨城県の最低賃金は令和6年10月1日以降、1,005円です。よって市が募集する有償ボランティアの「謝礼」の方が高い値段となっています。ここで留意なのは市の案内の表記において時給に相当する部分を示す文言が「謝礼」となっているところです。賃金ではない、という表示でしょう。しかし、上記の募集要項を見ると、児童クラブにおいて設置主体である市の指揮命令の下で業務に従事することが容易に予想できます。よって、謝礼という表記であっても事実上、労働に対する対価である賃金と判断される可能性は極めて高いと私は考えます。ですので最低賃金額を上回る金額に設定しているのは当然ですし、市側もその点、つまり有償ボランティアではなくて労働者性を理解しているのではないかと推察します。

 であれば、これは「有償ボランティア」ではなくて、「通常の労働者」の募集に他なりません。

 「だったら、問題はないでしょう」とは、ならないと私は考えます。なぜ、職員やスタッフという、労働者を示す文言を使用せずに「有償ボランティア」の表記を使うのかが、どうにも腑に落ちないのです。万が一、「いやいや、労働者ではなくて本当に有償ボランティアなんですよ」と市が考えているのであれば、それはもちろん困った事態です。

 有償ボランティアの定義はいろいろあるようです。全国公益法人協会による「非営利用語辞典」では、有償ボランティアの解説は主に以下のように記されています。
「普通よりも安い対価で、自発性に基づいて非常勤で働く人のことである。対価の額は最低賃金を下回っている場合も多い。」
「位置づけは、現在も定まってはいない」
(紹介引用以上)

 有償ボランティアという定義そのものにも見解の相違があるようです。私は、従事する作業が、使用者の指揮命令の下、指揮監督下にあるかどうかと、謝礼なり報酬なり支払われる金品が作業によって成し遂げられる成果の対価であること、これらが備わっていれば、有償ボランティアという名であっても労働者である、と考えます。従事する時間や従事する作業の内容で謝礼が異なるなら、それは賃金に他なりません。ですので、ひたちなか市の今回の募集は有償ボランティアであっても事実上、労働者の募集であるとみなされるのではないか、というのが私の考えです。

 しかも、取得がとてもたやすいとはいえ、都道府県知事認定の公的な資格である「放課後児童支援員」の有資格者を、有償とはいえボランティアで募集するというのは、いかにこの放課後児童支援員という資格が軽視されているかの、明らか過ぎる証拠だと言えるでしょう。

<どうして有償ボランティアなのか>
 ひたちなか市に直接問いただせば良いのでしょうが、それは当ブログを読んでくださった報道機関の記者に期待します。私のつたない考えは次の通りです。
1 通常の職員募集では、なかなか人が集まらないから。
 →「どういうこと?」と思われるでしょうが、児童クラブの運営事業者で求人をたくさん出している立場にあれば、「児童クラブの仕事は本当に求人の応募が少ない」というのは痛いほど身に染みて分かります。理由はたくさんあります(時給換算の単価が低いことや所定労働時間が短いことで得られる総報酬額が低い、児童クラブにおける勤務時間帯が家庭の家事労働で重要な時間と重なる、体力的に厳しい、こどもたちの容赦ない言動で心理的に傷つく場合が多い、等々)が、とにかく応募が少ないのです。
 児童クラブにおける仕事はとても重要でかつ難しい仕事であるのは、すでにクラブで従事している方々で、放課後児童クラブ運営指針を理解しようと前向きにとらえている人なら、すぐに理解できるでしょう。一言で言えば、とっても大変な仕事なんです、でもその分、得られる実感もまた大きいはずなんですよ、ということです。
 まあ、とにかく応募が来ない。大変な仕事だということが薄々世間にも広まっている。
 となると、門戸を広げよう、ということを求人を出す側はすぐに考えます。「大丈夫です。難しい仕事ではありませんから。未経験でも、誰でもできる仕事ですよ。働き始めたら丁寧に教えるから大丈夫だよ」ということです。
 その行き着く先として、私は「有償ボランティア」という文言を使用するようになった、という想像です。「職員、スタッフ」よりも「ボランティア」の方が、受け手の感情として「業務性が薄く感じられる」ということです。
 (もちろん、ボランティアの方が実は極めて崇高で覚悟が必要な立場である、という理解が必要ですが、残念ながら日本の社会においては「ボランティア=責任が(あまり)なく、自分の意志で行う人助け」的な理解が広まっているようです。ボランティアとか、NPOへ向けている世間の誤解=無償で世間のために好きな人たちがやってくれているんだから報酬は必要ないよね、という誤解は、早期に完全に解決されねばならない大問題です)

2 放課後子供教室からの連想
 →ひたちなか市の児童クラブは、教育委員会青少年課が担当しています。児童クラブを所管する市区町村の担当課は、首長部局も教育委員会も、どちらもあります。てんでんばらばらです。さて教育委員会ですが、こちらはほとんどの市区町村で、放課後子供教室を所管しています。文部科学省の事業で小学校や公民館(だいたい、生涯学習を担当する部署が所管=教育委員会になります)で行われるので、市区町村でも教育委員会が放課後子供教室事業を行うのは、まあ普通のことです。
 この放課後子供教室ですが、コーディネーターがスタッフを集めてどういう事業活動を行うか計画し、事業を遂行させるのですが、放課後子供教室のスタッフはたいてい、「有償ボランティア」なんですね。なぜなら、放課後や長期休業時は朝からですが、放課後子供教室というものは、こどもたちにさまざまな活動を体験させる趣旨であって、こどもたちに居場所を提供しつつそこでこどもたちを過ごさせる、ということを担当する人たちの活動について国は「ボランティア活動で十分だ」と考えているからです。ですので予算額も本当に少ない。児童クラブはとても十分な事業を実施できない少ない補助金額ですが、それよりももっと少ない補助額しかありません。だいたい年間で100万円=300万円前後と思っていいでしょう。司令塔であるコーディネーターに年間100万円を支払ったら、スタッフの交通費分ぐらいしか残りません。有償ボランティアにせざるをえない実情もあります。(もちろん、放課後子供教室であってもこどもの安全安心を確保する必要があります。しっかりとした労働者が対価を得て従事することが当然な事業であって、国の軽視が私はおかしいと考えます。実際、自治体から国へ改善を求める意見も上がっています)
 ひたちなか市の場合、教育委員会だったので、児童クラブのスタッフに対しても、特に深く考えることなく、「放課後子供教室のスタッフが有償ボランティアだから児童クラブも同じようなものだろう」として有償ボランティアという文言を使った可能性はあるでしょう。実際、こちらではなかろうかと私は予想しています。
 それでも、それも問題です。放課後子供教室と放課後児童健全育成事業という、全く異なる事業を十把一絡げに同じとして理解しているとしたら、とても悲しいことです。

3 放課後児童クラブの仕事に従事する人たちそのものの仕事に対する理解の弱さ
 →先の「2」に通じるのですが、「こどもの面倒を見るだけの仕事でしょ。そんなに難しくないよ。ボランティアに毛の生えたようなものだから」という意識が万が一、設置主体側にあったとしたら、それは本当に残念です。しかし可能性はあります。私も実務上、「こどもの面倒を見るだけでしょ?」と、児童クラブの仕事に対する誤った理解に基づく甚だしい軽視の意見を、数えきれないぐらい聞かされてきました。求人広告に応募してきた人からも、行政内部の人からも、議員からも、メディアからも、クラブにこどもを通わせている保護者からも、です。
 この、児童クラブの仕事に対する正確な理解を欠いていることが、「こどもを見守るだけ、こどもの面倒を見るだけ」ということから誤って連想される仕事の内容に結びついてしまい、この世の中に沢山ある仕事の中でも「もっとも難易度が低い作業」として理解されてしまうことで、「ボランティア程度の仕事でしょう」という理解に落ち着いてしまう、という悲しい構図があるように、私は感じてきました。このことが根底にあって「多少の謝礼を出すボランティアで十分だよ」という募集側の理解になってしまっているとしたら、私は悲しい。

<大手の事業者ですらも>
 児童クラブは慢性的な人手不足です。有能な職員が足りていないことを指す「人材不足」ではなく単純に人数が足りていない「人手不足」です。よく、児童クラブの運営を任される広域展開事業者は、公募プロポーザルや指定管理者の選定委員会の席上、提出資料やプレゼンテーションで「うちは、職員確保に問題ありません。人手不足の問題はありません。急な欠員にも、隣接地域から職員を派遣して対応できます」と胸を張り、それを審査する側も「さすが、あちこちで児童クラブを運営していると職員の確保も万全の態勢だ」と受け止めるのですが、実際はどうでしょう。

 インターネット上にあふれる、そうした広域展開事業者の求人広告を見ていただければ現実はすぐに見抜けます。半年前の選定で1位になって運営を任された広域展開事業者が、3月になっても4月になってもそして5月になっても「スタッフ募集」「主任スタッフ募集」、はては「マネジャー募集」という求人広告をインターネットのあちこちの媒体に掲載しているのは、当たり前に見かける光景です。

 そうした中で、早くも職員数が大量に必要となる夏休みが迫っているこの時期、やっぱり出てきました。広域展開事業者が、夏休みスタッフの募集を始めたのですが、次のような文言が使われています。
「当社の運営する放課後児童クラブにて、小学生と夏休みを一緒に過ごす短期アルバイト・パートを、資格や経験不問で募集開始いたします。」
「『楽しい夏休み』をこどもたちと過ごしていただきます。」
「常時スタッフから指示を受け、こどもたちが安心安全に過ごせるように見守りを行います。一緒に製作をしたり、外で遊んだり、こどもたちとの触れ合いを通して「こどもに関わるお仕事」の楽しさを感じていただけたらと思います。」

 どうですか、このような募集の文言から、何を連想しますか? 「児童クラブでの業務は、それがたとえ超短期のアルバイト勤務であっても、従事している限り、クラブにいるこどもたちの安全安心をしっかりと確保する職務上の義務がある」という、きわめて重大な責任が課せられている立場であることを、実感できますか?

 仕事において、楽しさを感じることはそりゃいいでしょう。そうであってほしい。しかしその大前提として、こどもの人権を守ること、生命身体に影響が及ぶような事態を起こさないこと、未然に防ぐこと、万が一の場合は被害をできる限り小さく留めるように尽くすことなど、児童クラブで働く者として必要な雇用契約上の義務が課せられることを、理解させないで募集することは、私は大問題だと考えます。インターネットの募集の文言が仮にそうであっても、応募してきた人には、こどもの権利や安全を確保し、健全育成事業の質の向上に努めることを説明しなければなりません。そこまで事業者側がやっているのかどうか、私は不安でなりません。
 そうでなくても、昨年の夏は奈良県香芝市の広域展開事業者が、人手不足のため夏休み期間中に児童クラブのこどもたちを外遊びさせなかったという報道が秋口以降にありました。そういう残念な事態(どころか、健全育成事業の趣旨をはき違えたあるまじき行為)が再び起らないように、市区町村は事業者を民設民営クラブも含めてしっかりと監視してほしいと私は願います。

<保護者が、声を上げてください>
 「有償ボランティアで大丈夫なの?」という疑問を、保護者が事業者側にぶつけることが一番効果的です。また、こども家庭庁に意見するメールを送ることもいいでしょう。「児童クラブの仕事はボランティアに任せられる程度という認識で大丈夫ですか?」という思いを、どんどん市区町村やこども家庭庁にぶつけていただきたい。また報道機関にも問い合わせてほしいですね。

 すでに働いている立場では、なかなか意見が言いにくいのは現実的に確かです。それよりも、こどもの保護者は利用者であり、こどもの監護者ですから、「うちのクラブのスタッフの言動が心配。能力が心配」と、実際に見聞きしたことに基づいて思ったり感じたりしたら、堂々と意見したり疑問をぶつけたりして良いのです。決してクレームとはなりません。市区町村も、クラブで働いている人や運営している立場からの意見は無視したり軽視したりすることが多いですが、保護者つまり有権者であり納税者であれば、一概に無視はできません。どんどん、意見や疑問を呈してください。もちろん、根拠のない意見や疑問はダメですよ。

 児童クラブの仕事は、専門性が必要で、とても重要な仕事。だからそれに見合った報酬が必要。事業の内容を実現できるに十分な勤務時間、所定労働時間の確保もまた必要。改善するべき点はあまりにも多いですが、「どうせいくら言っても改善されないから」ではなくて、どんな小さなことでも「それってどうなの?」という声や意見を出していくことが肝心です。もちろん、専門性をより深めていくことだったり職員側の資質をさらに高める努力は同時に必要です。ただ単にクラブ内で突っ立ってこどもを見ては「そんなことするなって言ってるだろうが、このクソガキ!」と怒鳴るだけのような児童クラブ職員が撲滅されるように努力することも必要です。
 児童クラブの制度が不十分なのは確かですが、それをもって、児童クラブ側の問題、特にこどもへの支援、援助の質があまりにも低すぎる程度の低い職員の存在について制度の不十分を要因とすることはしてはなりません。それは、児童クラブ側が決してはき違えてはならないと運営支援は考えます。

 「有償ボランティア」の募集、「見守りで楽しい仕事だけ」をアピールする形での職員募集は、私には納得できません。楽しいこと、やりがいがあることはアピールするのはいいですが、責任重大な大事な仕事であることも掲げてください。誤解を招く有償ボランティアという募集形態は、表記を変えることが望ましいと考えます。
 なお最後に、私は、ボランティアが児童クラブに参加することを否定するものではありませんが、これもボランティアだから責任は及ばない、という誤った日本的なボランティアの理解ではダメだと訴えます。無償であるけれども責任は職員と同じという、実は極めて崇高でかつ重大な責任を負っているという理解のもとで、ボランティアとして参加の了承を得ることが必要です。それができないなら、雇用契約を取り交わした方が、立場的にはよっぽど安全です。

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 弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。

 放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)

(宣伝です:放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。上尾市に比較的近い地域であればお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)